競合調査のメモを整理する方法|出典・事実・仮説を分けて残す
競合サイトを調べるときに、料金や機能の情報と自分の解釈を混同しないためのメモ術を紹介します。ページごとの記入例、比較表へのまとめ方、未確認事項の管理まで解説します。
競合の料金ページや機能紹介を次々に開いていると、情報は集まっても「どのサービスに何があったか」が混ざりがちです。比較表を埋めるためにページへ戻り、同じ説明を読み直すこともあります。
調査中はページごとに根拠を残し、最後に同じ条件で比較すると整理しやすくなります。ここでは、自社の問い合わせ管理ツールのチーム向けプランを見直すために、競合3社を調べる架空の場面を例に、出典から判断までをつなぐメモの書き方を紹介します。
ページを集める前に、決めたいことを書く
最初に「この調査で何を決めるか」を一文で書きます。たとえば「5人程度のチーム向けに、自社プランの料金説明と機能の見せ方を見直す」です。
次に、競合ごとに確かめる項目をそろえます。
- 5人で使う場合の費用と契約条件
- チーム利用を訴求する機能と、それが含まれるプラン
- データを取り出す方法
- 公式情報だけでは判断できない点
自社と競合の対象ユーザーや訴求の違いも残します。目的に関係する項目を決めてから読むと、気になった機能を際限なく書き足す状態を避けやすくなります。
事実・仮説・未確認を分ける
「料金ページに年払いの表示がある」と「長期利用者を重視している」は別の情報です。前者はページで確認した事実、後者は読み手の仮説です。同じ欄へ続けて書くと、後で仮説まで公式情報として扱ってしまいます。
ページのメモには、次の3つの見出しを付けます。
| 区分 | 書く内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| 事実 | ページで確認できた説明と条件 | 年払いの料金が掲載されている。税の扱いは別途確認する |
| 仮説 | 事実から考えたこと | 長期契約なら費用を抑えられるかもしれない |
| 未確認 | 追加で調べること | 途中で利用人数を変更した場合の請求方法 |
この表は書き方の例で、特定サービスの仕様を示すものではありません。金額やプラン名を記録する際は、対象人数・通貨・月払いか年払いかも一緒に残してください。
URLごとのメモに、確認した条件を残す
同じサービスでも、料金・機能・ヘルプは別ページに分かれています。サービス名だけで一つの長いメモにまとめるより、まず根拠を見たURLに記録し、全体の比較表からたどれるようにします。
そのまま使える記入欄は次のとおりです。
調査の目的:
確認したページ:
確認日:
対象のユーザー・プラン・人数・契約条件:
事実:
仮説:
未確認:
次に見る資料・確かめること:確認日は自分が実際に読んだ日を記入します。ページの更新日が分かる場合は別に残しましょう。「公式サイトに書いてあった」だけでは、後から変わった内容なのか、最初から条件を読み違えたのかを確かめにくくなります。
Fusenlyでは、表示中のページにURLメモを書き、調査名のタグを付けられます。操作方法はChromeでURLごとにメモを保存する方法を参照してください。
比較表には同じ条件の情報だけを並べる
あるサービスは月払い、別のサービスは年払いの月額換算で比較すると、表が埋まっていても判断の前提がそろいません。条件を統一できない欄には、その理由を書きます。
| 比較項目 | 競合A | 競合B |
|---|---|---|
| 必要な人数での費用 | 人数と契約期間を併記 | 同じ条件で確認できなければ未確認 |
| チーム向け機能 | 対応プランと出典URL | 対応プランと出典URL |
| データの取り出し | ヘルプの説明と出典URL | 記載が見つからなければ要問い合わせ |
| 次の確認 | 公開デモで確かめる操作 | 公開資料を追加で探す項目 |
「記載が見つからない」を「機能がない」に置き換えないことも大切です。非対応と明記されているのか、まだ確認できていないのかを分けておけば、自社との違いを誤って説明するのを避けられます。
表には必要な情報だけを転記し、詳しい説明は元のURLメモに残します。出典のあるメモと比較表を往復できる形にすると、判断を見直す際にも使えます。
調査を止める条件を決める
ページを読むだけでは、未確認事項が次々に増えます。必要な比較項目が埋まり、残る疑問を追加調査の項目として切り出せたら、情報収集をいったん止めます。
最後に、自社で見直す点と、その判断に使った根拠を残します。たとえば「料金表の人数条件を見つけやすくする」という案なら、競合の表示例と、自社の現在の表示を対応させます。売上や利用者の評価は、公開ページの記載だけから推測して断定しません。
今回変更を見送る点にも理由を残しておくと、新しい条件が出てきたとき、その条件に関係する部分から再確認できます。
調査メモ全体の置き方はWeb調査メモをURLごとに整理する方法でも紹介しています。まず競合の一つのページについて、事実・仮説・未確認の3欄から書いてみてください。
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